地盤が硬い層まで「杭」がしっかり届いていないと、地震などの際に地面の上の構造物は倒壊してしまいます。
日本は地盤の柔らかい場所が多いため、一部の地盤が硬い場所を除き、構造物を建てる時には「杭」を打つ工事が不可欠です。これは、家やマンションだけでなく、ビルや鉄道の駅・線路や橋脚など、どんな構造物を作る場合も同じです。
構造物が完成してしまえば地面の下に隠れてしまうため、普段は目にすることはありませんが、いざという時に構造物を守るために欠かせない重要なパーツが「杭」であり、その杭を打つ工事が「杭打ち」です。
杭には、「木杭」「鋼杭」「コンクリート杭」の3種類があります。
私たち恵比寿機工が基礎工事で主に使用するのは、この中の「鋼杭」にあたり、「H鋼杭」と呼ばれるアルファベットのHの形をした杭と「鋼管杭」と呼ばれる円形の杭、そして「鋼矢板」と呼ばれる凹凸状に成形加工した鋼板があります。鋼矢板は、両端に設けられた継ぎ手を繋ぎ合わせて鉄の壁を作ります。別名、シートパイル。
どれも重量や長さがあり人の手では運べないので、クレーンを使って移動させ、杭打機という重機を使って地面に打ち込む工事をします。(これらの重機の操作をする人を「重機オペレーター」と呼びます)
杭打ちとは、建物の基礎工事のひとつで、構造物を地盤の上に安定して建築できるようにするための工法です。
地盤の柔らかい場所に構造物を建てるときは、地震などで構造物が倒壊しないように、地面の下の地盤が硬い層まで「杭」を打って地面の上の構造物を支えます。